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亀山築城の小部屋

亀山築城の小部屋

震災について・・

震災について・・


下記の記事は「2012年 3月12日」に書いた記事です。
東日本大震災から一年が過ぎて・・・

お亡くなりになられた多くの方々のご冥福をお祈り致します。
そして、今なお以前の生活に戻れない多くの方々や、余儀なく故郷から遠く離れて生活を選ぶしかない方々にも、、早く復興の日が訪れますように願っています。

暫く沈黙してしまいました。

言い訳になってしまいますが・・・今回ほど自分の無力さを感じた事はありませんでした。
せめて自分に出来る事と考えて、電子書籍出版社「でじたる書房さん」の協力を得て自分の著作を買って頂いた代金を、日本赤十字社にでじたる書房さんから贈って貰うことしか出来ませんでした。
私の著作の代金など微々たる義援金にしかなりません。
もう少し若ければ、そして研究所を辞めていなければ・・・・きっと休みを貰って現地へボランティアとして赴いていたと思います。
でも、今回は・・・・。

阪神大震災の時は矢も盾もたまらずに、仲間と一緒に震災の一週間後に神戸の住吉区に入り、讃岐うどんを一週間炊き出しをしました。
今回はそのような仲間も無く、自分ひとりでは何も出来ないのを思い知らされてしまいました。

そう云えば、あの阪神大震災の現場で思い付いた色々な発意案件・・・。
避難用シェルター・大人数人で建てられる簡易住居・などなど・・・結局、何一つ実現出来ていません。
研究所で「これを開発したい」と、何回も上層部に上申しましたが、そのたびに却下されて・・・。
仕方なく色々なメーカーや地方自治体などに個人として提案しても、個人からの提案は無視されてしまいました。

ここ数日のテレビ報道や新聞の記事を読んでいると、私が考案した装置や機器などに近い物が実際に発表されて発売までされていました。
もっと頑張っていたら、今回の震災に間に合って、少しでも多くの方々が津波や家屋倒壊の被害者にならなかったのではと思うと、不甲斐無さと自己嫌悪に落ち込んでいます。

また、地震学や地質学は専門外なのに、波(電磁波)の研究が専門だと云う事からか、その地震波や津波(両方とも”波”が付いていますね?)からの被害軽減の研究を何年間もやってきました。
しかし、今回の規模の地震が発生した時には、私の研究成果では歯が立たないのが事実です。
いわゆる「想定外」の言葉で逃げるしか無かった研究成果になってしまいました。

こちら西日本でもいつかは起こるのが確実な大震災・・・。
それまでに私の研究を形有る物にしたいと願っています。

蛇足になりますが、私が住んでいる隣の市には「人口土地」と云う建造物が在ります。
私が子供の頃に建てられたと記憶しています。
津波が到達する地域に、足高の人口土地を建設し、その上に住居を建築し、その人口土地の下部に店舗や工場、駐車場などを建設するもの、一つのアイデアだと思います。



これも「2012年 9月 2日」に書いた記事です。
地震学の敗北?

昨日(9月1日)は「防災の日」

昨日・今日と防災をテーマにした番組が多く、興味有る私はテレビに釘付けになってしまいました。
その番組の中で「地震学の敗北」って言葉に引っかかってしまいました。

私は研究所勤務時代に『地震・津波に依る被害軽減』の研究に長期間従事していたからです。

専門は無線工学の「電波伝搬」・・・「波の伝わり方が専門だったら地震波や津波の伝わり方も判るだろう?」と、研究所の中では専門が一番近い(私は全然違うと思いますが)と、『地震・津波に依る被害軽減』をテーマにした研究の拝命を受けたのでした。

研究所では工学分野の「信頼性工学」を中心とした研究だったので、直接地震を研究する地震学ではなくて、信頼性工学分野でプラントなどの大規模な施設を如何に津波などから守るかがその研究テーマになります。
そのためになる基礎データとして国の研究機関などからデータの提供を受けて、自分で解析することから始めました。

東海・東南海・南海地震が発生した時、研究対象地域には最大3mの津波が来襲する事が判りました。
先ず考えたのが、防波堤の嵩上げ、各施設を取り囲むように建設する防潮堤・・・。
平均海水面より3m高い地盤なので、本来は必要が無いと判断されますが、台風などの高潮時に津波が来たら安全を保証出来ません。
そこで実施されるかどうかは現場の判断に任せるとして、防波堤の嵩上げと新たな防潮堤を各施設の周りに建設する事を報告書に書き込みました。

しかし、国が新しく発表したデータでは、この地点の想定津波の高さは12m・・・。
仮にこの新しいデータの地震が発生したなら、私の研究成果では歯が立たないのが事実です。

そこで施設全体を制御している脳であり神経や目、耳などに相当する計装機器やセンサー、計器類の保全に関する研究を平行して行なっていました。
仮に前出の防波堤や防潮堤が決壊した時に、これらの計装機器がダウンしたら設備機器の制御が出来なくなります。
つまり制御できない施設はどのような二次災害(事故)を起こすか判りません。
その対応策として、重要な計装機器のボックスを想定津波高さより遙かに高い位置で、建家内の強度的に頑丈な箇所に移動します。
そうする事に依り計装機器の保護が可能になります。
これは新しいデータでも被害を受ける事が無いと信じています。

次に平行して研究していたのが、水没する可能性が高い野外の計装機器ボックスです。
この対策として詳しくは書けませんが、水深下10mの水圧にも耐えられる様に「計装機器ボックス」を簡単な方法で改造する事を考え付きました。
本来は加圧水実験装置で実際に計装機器ボックスに水圧を加えてその変形度合いを計測しなければなりません。
そうすると水圧加圧実験では精密な計測は不可能ですし、変形経過を細かく観察するためには私自身がその加圧装置の中に入り測定する必要も・・。
そこでクレーンで計装機器ボックスを吊るし、そのまま海中10mまで沈めて経過を観察・・・。
やはり、この方法でも私自身が海に潜らないと・・・。

実験の為に研究するのが嫌になりかけた時、私はある方法に気が付きました。
10mの水圧は地上の大気圧にプラス1気圧だと・・・。
ここまで書けば、研究者の皆様は「そうか!」と気が付かれたと思います。
要は計装機器ボックスの外板を水圧で外から押すか、それとも大気圧で押すかの違いです。
計装機器ボックス内を真空にすれば、必然的に内部は真空なのでマイナス1気圧・・・。
外部からは1気圧の大気が常にかかっていますので、内部を真空にすると外部から10mの海中に沈めたのと同じ圧力が計装機器ボックスの外板に加わるのです。
こうすることに依って、私は普通の大気圧が1気圧の環境で計装機器ボックスの変形を精密に観測する事が出来ました。

上記の実験は計装機器ボックスの破壊実験です。
つまり、これはなにも津波対策をしていないと想定した時に計装機器ボックスが水圧でどのように破壊されるかを観察する実験です。

津波で破壊されるような計装機器ボックスは、実際の現場では無用の長物ですね?

私は水圧で計装機器ボックスが破壊されない方法も研究していました。
外部から加わる水圧=内部の気圧・・・それが可能になる機器を計装機器ボックスに付加すれば、水圧に依る破壊から免れます。
これ以上詳しく書くと、学会で私が必要以上の事を口走って他の研究者にヒントを提供する事と同じ事になります。
と云うか、既に重大なヒントを羅列していますが・・・。

津波の海水で浸水した設備の早期復旧や被害の程度に関する研究もしていました。
実際にモーターやケーブルを海水に浸して、どのような塩害や錆が発生するか・・・。
また、そうなった時に早急にそれらの不具合から早期に機器を回復させるかも研究をしていました。

ここまで書いて自分でも無力感を感じています。

それは東京電力の研究者も東日本大震災の数年前に、私と同じように地震・津波対策の研究を進め、その対策を考案していたのに・・・。
結局、東京電力の上層部に地震・津波対策には膨大な費用も必要だし、だいいちいつ来るか判らない災害にそんな経費は出せないと・・・。

この記事の当初に「地震学の敗北」と書きましたが、これは地震学会だけの問題ではなく、東京電力福島原子力発電所の事故は「信頼性工学会」の「敗北」と言っても良いと思います。
こんな事を書くと学会の教授の方々からお叱りを受けると思っています。



これは「2016年 1月17日」に書いた記事です。
「阪神・淡路大震災」から、もう二十一年

1月17日になると

震災で犠牲になられた
多くの方々のご冥福を祈ると共に、今なお震災の惨禍で苦悩されていらっしゃる
皆様のお気持ちが癒されます様に!

また日本各地・・「東日本大震災」、北陸、信越地方での震災に遭われた
方々の為にも祈って居ます。

先ず、下記の神戸新聞社のページをご覧下さい。
神戸新聞NEXTより;
「1・17」住民100人救出 旧神戸商船大寮生

今でもまざまざと思い出します。
あの時、どう云う訳か揺れ出す数分前には目が覚め、「どうして?」と思って居る内に大きな地震が・・私が住んで居る所でも激しい揺れが有りました。

次第に被害が判明するにつけ、矢も楯もたまらず、仲間を集めて被災者の方の為に何か出来る事が無いかと・・。
マイクロバスで行きバスの中で眠り、(讃岐人なので)讃岐うどんを炊き出しする事に決めました。私が属して居たボランティア団体は、基本自炊自活で現場に迷惑をかけないようにするのが鉄則です。
さて、山陽自動車道神戸北ICを降りて、六甲北有料道路に入り六甲トンネルを経て、県道95号線を下る途中で神戸大学を横目に観ながら、その辺りまではそれ程の被害を目にする事も無く、安堵して居るとマイクロバスが水平になる以前から、木造住宅がすべて倒壊し、道を両側から閉塞して居て、今更ながらに地震の被害の酷さを実感しました。
神戸市立御影公会堂の交差点をを曲がって、国道に入り、神戸市立御影中学校の路地から南下して、阪神電鉄御影駅の駅前を通過して左折し、目的地の神戸市立住吉小学校に到着、交差点の対面にはカトリック住吉教会と星の園幼稚園が観えます。
途中にはビルが倒れ、校舎の一階部分が崩壊して二階部分が少し上に見えるなどの建物被害が並んで居ます。
特に在来工法の木造建築は完全な形を留めて無く、圧死なされた
被災者の方たちが多かったのが理解出来ました。

「生存空間」
この震災以後、私は個人的に震災被害軽減研究を始める事にしました。
仮に建物が倒壊しても「生存空間」を確保し、身体を保護し最低限の飲料水と食料、また救助要請の為の連絡機器、火災などにも出来るだけ耐えられる・・後に津波も考慮しなければ・・と研究開発範囲が広がりすぎて・・。
また、体育館などでの避難生活でのプライバシー確保、そして早期に仮設住宅の建築出来ない事から、三人も要れば簡単に数名分の個室が建設出来るモデルを考案し、研究所に上奏するも、研究分野が違うと却下(開発本部長は個人的に応援して呉れましたが・・)

その様な事もあって、研究所では南海トラフ大震災(東海・東南海・南海・日向灘連動地震)被害軽減研究に従事する事に。
しかし、国の某研究機関より入手したデータでは、津波が6m・・研究以後の新しいデータによると18mに・・結果的に私の研究成果では上記の南海トラフ大震災には歯が立ちません。

何よりも震災時には、多くの
ボランティアの方たちに依るきめ細かい対応が一番なのかと考えさせられて居ます。(別に・・国とか地方公共団体が税金ばかり使って何もしていないと言って居ません・・念のため)


もしも必要でしたら下記のページをご覧下さい。
楽天市場の防災セット



2016年2月6日(土曜日)早朝の台湾「台南市」の地震発生


Los Angeles Times
少なくとも二つの建物が崩壊、マグニチュード6.4の地震が台湾南部を襲う。
Magnitude 6.4 earthquake strikes southern Taiwan; at least 2 buildings collapse

(2月6日)土曜日の早朝、台湾最古の都市である「台南」の二つの建物を倒壊させたのは、マグニチュード6.4の地震が襲ったからです。

上記の記事は、(2月6日)土曜日早朝の3時57分の地震発生直ぐに記載されたロス・アンジェルス・タイムスの電子記事ですので、まだ被害は大きくなると思われます。

写真をご覧になられると判りますが、阪神大震災の時に現場で炊き出しをした折に目にした惨状そのままで、あの時の
住民の皆様の恐怖とご苦労、家族を亡くされた悲しみを、まざまざと思い出してしまいました。

台南周辺に住まわれる
方々が被害を被る事無く、平穏で安全な避難生活を送られます様に願って居ます。

地震の被害軽減研究に長年携わってきた者として、とても無念な気持ちを感じて居ます。



台湾地震続報

BBC(英国放送協会)の数分前発表のニュースです。

台湾地震:救助活動はは夜まで続く
Taiwan quake: Rescue mission continues into the night

BBCのルパート・ウィングフィールド・ヘイズの台南からの報告では、
二百名以上の方たちが地震の後崩壊した建物から救出救助されて居ます。


多くの方が被災されて居ますが、一刻も早く生存者の方たちが救助される事を祈って居ます。




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